PROJECT

外資系IT企業を担当する若手社員が語る、メディアエージェンシーの仕事

  • Kota

    Media Planner

    (写真左)約3年前に中途入社。メディア6媒体のプランニングを担当するメディアプランナー。

  • Miki

    Programmatic Consultant

    (写真右上)2019年新卒入社でデジタル広告の運用を担当。デジタル媒体のプランニング業務も部分的に携わる。

  • Megumi

    Programmatic Consultant

    (写真右下)2020年4月に中途で入社し、デジタル広告の運用を担当。デジタル広告運用は未経験

このクライアントを担当するにあたって、重要なことは何ですか。

  • Kota

    依頼されたことをそのままやるのでなく、新しいことを提案することですかね。過去に出稿したことがある媒体だとしても、こういう広告の出し方もありますよ、というように新しい使い方の提案を心がけています。たとえば、FacebookなどのSNS広告にもいろいろな広告メニューがあるので、新しいメニューの情報は常にインプットしておいて、そのときの与件に即したメニューを提案するようにしています。直近ではMikiさんにキャンペーンの設計をお願いしました。

  • Miki

    このお客様は自社のECサイトをもっていなくて、Amazonが主な購買の入り口になっています。広告バナーからAmazonのページまで誘導するにあたり、間にページを挟んでしまうと途中で離脱する人が多くなってしまいます。しかし、広告バナーから直接Amazonページに遷移させてしまうと、使用感やメリットをうまく伝えられていない状態で購買を促してしまうことになります。なので、Amazonページに直接遷移させつつ、同時に商品の特徴を伝えられる形式のキャンペーンを新しく考えました。

  • Kota

    その提案が通って、実施をしたら結果が良かったんですよね。

  • Miki

    はい。そのときは自分たちの提案でビジネスに貢献できたと実感できて、嬉しかったです。メディアを起点としてカスタマーの動きを分析できたのが良い結果に繋がった理由かなと思います。こちらの意見も伝えてディスカッションをしたのちに実施するものを決定していける関係性をクライアントと築けているので、とてもいいなと思います。

普段の業務で難しいと思うことは何ですか。

  • Kota

    クライアントが海外にいらっしゃるので、日本のメディアの特性・状況を理解してもらうことが難しいです。こちらから積極的に、日本のメディアトレンドを説明する場を設ける必要があります。以前ラジオのタイアップ広告を提案したのですが、日本のラジオの特色がうまく伝わらなかったことがありました。他の国で実施してうまくいかなかったから、もう実施したくないと言われてしまい、、、。なので、「なぜいまラジオタイアップ広告を実施する必要があるのか?」というのを丁寧にご説明しました。例えば、radikoの利用率が上がってきており、スマートフォンで聞く人も増えているのでターゲットへのリーチは確保できますよ、とか。

  • Megumi

    あとは、コロナウイルスで増えた在宅ワーカーを応援するというコンセプトになるように、コンテンツを工夫しましたよね。

  • Kota

    そうそう。ただ広告を流すだけというのは面白みがないので、人々に興味をもってもらえるような旬なコンテンツを考えました。その時々のモーメントをとらえるコミュニケーションを考えることは、難しいですけど重要かなと思います。

  • Miki

    ラジオよりYouTubeのほうがいいのでは?という意見もありましたが、ラジオ番組の中で在宅ワーク中に気分を上げる曲をリアルタイムで募集して参加型の企画にするなど、ラジオでやるメリットも伝え、何度もディスカッションを重ねた結果、実施が決まりました。放送当日はクライアント社内でも話題になったそうで、次もラジオで何かやりたいという話になっています。この結果を受けて、どんどん新しいことを提案していこうという雰囲気が高まっているのと同時に、私たちエージェンシーに任せられる裁量が増えたので、忙しいですがやりがいがあって楽しいです。

  • Kota

    今までやってこなかった施策なので、しっかりPDCAを回してやっていかなきゃいけないというのは今後の挑戦かなと思います。次から次に考える必要があることが増えてきています。

チームで仕事をするにあたって印象に残ったことは何ですか。

  • Megumi

    実はこの前、少しミスをしてしまって。その時にチームメンバーの2人が「次はどうすればミスがなくなるか?」というのを一緒に考えてくれたのが印象に残っています。絶対怒られるんだろうなと思っていたので、、、。

  • Kota

    2人よりは年上なので自然とチームをリードする立場になっていますが、基本的には怒ることはないですね。チームで仕事をするにあたって、仕組みで解決するというのを意識しています。例えば、レポーティングでミスが発生する頻度が多いのであれば、レポーティングのフォーマットを工夫してなるべく簡素&自動化して手間を省くなど。

  • Megumi

    Mikiさんは未経験で入社した私に、レポートの作り方を丁寧に教えてくれましたよね。

  • Miki

    そうですね。最初はみんな分からないことが多いのは当たり前なので、丁寧に教えるように心掛けています。

  • Kota

    2人とも、お客様に対して真摯に向き合っているという印象がありますね。Megumiさんは、ミスが起こったあとの経緯報告書とかも丁寧に書けていたし。ミスをした後にすぐに報告することや、リカバリーをどうしていくかというのは大事ですね。Mikiさんはまだ新卒入社2年目ですが、私が提案資料の作成を任せたときに完成度の高い資料を作ってくれました。分かりやすくて、そのままクライアントに見せられる資料だったので驚きました。2人とも任せたことをきちんとやってくれて期待以上のものが返ってくるので、ありがたいなと思っています。

  • Megumi

    役職が違っても壁を作らずに仕事ができているので、とてもやりやすいです。デジタル広告の運用担当をしているとクライアントと直接話す機会がなかったりするのですが、クライアントに自分で提案する機会もつくってもらっていて、クライアントが求めていることや評価が目に見えるので、良い環境だなと思います。

チームまたは個人としてのこれからの目標を教えてください。

  • Megumi

    まずはレポーティングを1人できちんとできるようになりたいです。もっとチームに貢献できるようになるように、日々勉強しています。

  • Miki

    すでにMegumiさんがいてくださってたくさん助かってますよ!私は、今後も良い雰囲気のチームを作っていけたらいいなと思っています。ジョブローテーションや組織改編によって、チームメンバーが変わることもよくあるので。特定の人とだけでなく、誰とでも良好な関係を築きながら仕事をしていくことは大切だと思います。あと、私はデジタル広告担当ですが、その枠にとらわれずに、他のメディアとのコラボレーション企画なども柔軟に提案していきたいと考えています。

  • Kota

    自分の枠にとらわれずに、これが好きだな、これが得意だな、というのを掴むきっかけの案件になってくれたら嬉しいなと思います。チームとしては、メディアの枠だけでなく中身のコンテンツ含めた、総合的なコミュニケーション設計に力を入れていきたいです。このクライアントはまだまだ日本ではマイナーなブランドだったりもするのですが、もっと知名度を上げて購入者を増やしていくためのターゲット像やコミュニケーションをまだ考え切れていないです。チームで協力してもっと良い戦略を考えて、クライアントの売り上げに貢献していきたいです。