INTERVIEW

メディアバイイングを極めたCOOが伝えたい、広告パーソンに必須の考え方

  • Kozo

    COO (Chief Operating Officer)

    1992年に新卒入社。新聞、テレビなどのバイイング業務を歴任。現在はCOOとして日々の業務に携わっている。

自己紹介と、どんな仕事をしているかを教えてください。

  • Mediabrands(MB)のCOO(Chief Operating Officer)を務めています。具体的には、メディアバイイングの全体統括や、MBの総務・人事まわりのサポートをしています。
    1992年に入社して、今年で28年目ですね。新卒入社から2年間は、新聞のバイヤーでした。3年目からTVのバイヤーに異動し、そのままテレビバイヤーのマネージャーになり、現在のポジションを担うようになりました。

当時はバイヤーの仕事のどんなところに面白さを感じていましたか?

  • いつも社内や社外で競争している感じが楽しかったですね。社内においては、新聞バイヤーであれば、テレビなどの他のメディアからどうやって新聞に予算を取って来れるか。テレビバイヤーであれば、自分の担当系列にどの程度の金額を持って来れるか。社外では、他の代理店よりも良い広告枠を媒体社から買うためにどうすればよいか。自分にとっては、常に競争のある環境が面白いのだと思います。

仕事をしている時に、常に意識していることを教えてください。

  • どうやったらクライアントの役に立てるかということです。言い方は悪いけれども、しょせん我々は広告代理店です。主役はクライアントであって、我々じゃない。我々が考えるべきことは、知恵と体を使って、どうやったらクライアントの役に立てるかを考え、クライアントをサポートすることです。
    もう一つは、我々がマッキャンである意義を考えることです。我々は広告代理店なので、媒体社から「広告スペース」を売ってもらう必要がある。ただ、テレビや新聞などの媒体のスペースは限られているため、彼らの方にマッキャンに売る理由がないと売ってくれない。
    当たり前ですが、媒体社は我々の競合代理店にもスペースを売ることができます。希少価値の高い、限られたスペースを売ってもらうために、媒体のやってほしいことを理解して交渉し、彼らが我々にスペースを売る理由を作る。そうすることで、彼らが我々を選ぶ必然性が出てくると思います。

この会社として大切にしていること、会社のビジョンを教えてください。

  • さっき言ったことと同じ内容になりますが、どうやったらクライアントの役に立てるのか、常に考えるということだと思います。それは今も昔も変わりません。
    広告代理店は、自分の夢を叶える場所ではなく、クライアントの夢を叶える場所です。クライアントの夢を叶えるためにあなたの力が発揮できるのであれば、存分に発揮できる場所だし、発揮してほしいとも思いますが、主役はクライアントです。そこを勘違いしてはいけない。
    昔なら、テレビを打っていれば商品が売れて、それでよかったかもしれない。だけど、今はテレビだけでなくデジタルのことも考えないといけないし、日本国内を飛び出して海外に展開したいです、みたいなリクエストもあって、クライアントのニーズが非常に幅広くなってきました。
    その時その時でクライアントが求めていることを、トータルで解決できるようなソリューションが求められるし、それができる代理店でなくてはいけない。そういった要望に晒されるなかで、やはり重要なのが、相手が何を求めているのかをしっかりと把握できること。その柔軟性は常に求められると思います。

どのような方と一緒に仕事をしたいと思うか、教えてください。

  • 右を向けと言われた時に、右を向くことを疑える人間です。我々はサラリーマンなので、右を向けと言われて右を向かなきゃいけない時は必ずある。ただ、それでも右を向くことを疑える人間は、会社には絶対に必要です。そういう考え方を持っている人に、ぜひ弊社に来てほしいです。