INTERVIEW

新卒3年目で大手外資系ブランドを担当する若手メディアプランナーの視点

  • Yumi

    Media Planner

    早稲田大学国際教養学部卒、新卒入社3年目。日系企業のメディアプランニング業務を経て、現在は化粧品などの大手外資系ブランドの総合的なプランニングを担当。

今どんな仕事をしているか教えてください。

  • メディアプランナーとして働いています。今年からグローバルクライアントさんの担当になりました。入社した時からメディアプランニングに携わっていましたが、入社直後はメディアをどのように売るのかということを考える業務が多くて、今はストラテジーやコミュニケーションのプランニングも担当しています。
    メディアプランナーって何しているの?という疑問もあると思うので説明してみます。例えば、化粧品のクライアントさんだと、まずはリップやファンデーション等の特定の商品について「化粧品カテゴリーの中でどのような立ち位置になってほしいか(=どうやったら売れるか)」ということを考えます。次に、その立ち位置になるためには、誰に対してコミュニケーションをするのが一番近道なのかを考え、ペルソナ(ターゲット)を設定します。具体的には、”価格帯が比較的安いにも関わらず落ちにくいファンデーション”の場合、働く女性だけではなく主婦層を巻き込んだコミュニケーションのほうが良いのではないか?と仮説を立ててみたりもします。最後に、その人たちに広告を届けるためには、どのメディアを使って、どのようなメッセージやフォーマットで訴求するのが適切かを、さまざまなデータを使って分析しながらプランを組み立てていきます。例えば、モノを買うときに、ウェブだけではなく雑誌の情報をよく参考にしているターゲットであれば、雑誌のタイアップをいれる等、ターゲットのメディア接触状況にあわせてメディアプランを組みます。
    もちろん、ストラテジックプランナーの方に入っていただくこともありますが、1人1人の業務領域が広いので、自分自身でストラテジーからコミュニケーションプラン、さらにメディアプランまで策定できることは、楽しいです。

普段の仕事で意識していることはなんですか?

  • 常に考えて行動し、自分がいることの付加価値を付けることです。例えば、1年目の時は、媒体社さんとの打ち合わせで出てきた話を、そのままクライアントに伝えることが多かったのですが、今ではスムーズに案件を進めるように「自分の考え方」も含めて伝えることで、自分の存在する意味を作れるように意識しています。媒体社さんからいただいたメールの要点を整理して、箇条書きに短くわかりやすくまとめてからクライアントさんに送ると、忙しいクライアントさんがメールを見て、すぐ何が重要か分かります。そうすると、お返事をすぐにいただけたりして、よりスムーズにやりとりが進みます。とても基本的なことなのですが、相手にきちんと物事を分かってもらえるように整理することは、大切だと思っています。
    また、通常はプランナーとして業務に携わっているのですが、営業的な立ち位置も経験したことによって、クライアントさんとお会いすることが多くなり、クライアントのために頑張りたいという気持ちも持つようになりました。
    具体的な業務で今も印象に残っているのが、2年目の最後に携わった案件です。コミュニケーション戦略からメディアまで一貫して提案する初めての機会でした。先方の部長の方など、総勢20名以上の参加する大きなプレゼンでした。プランのポイントをしっかり伝えようとすることも大事ですが、この時は参加者の方々の時間をいただいているという意識を持って、プレゼンを規定の時間内にきっちり収めることを意識しました。事前にしっかり準備していけたので、狙いどおりにプレゼンを終わらせることができ、先方からも良いフィードバックをいただくことができました。

入社したいと思った理由と、入社してからの印象を教えてください。

  • もともとミーハーなところがあって、マスコミに興味があったんです。ただ、マスコミ業界のインターンなどを経験するなかで、自分にとってはワークライフバランスも大事だと思うようになりました。あとは、若いうちから「英語」を使える会社に行きたいと思っていました。
    広告は邪魔だって言われることも多いですけど、私たちメディアプランナーがきちんとターゲットを規定して、正しくメディア選定し、情報の交通整理をしてあげられれば、企業が人々にとって有益な情報を届けることができる。それが魅力的だと思って入社しました。
    英語についてですが、では日系クライアントの扱いもグローバルクライアントの扱いもあるので、担当するクライアントによって、英語を使うかどうかは変わってくると思います。ただ、異動や担務変更も多いので、英語を使った案件に携わりたいと思って手を挙げていれば、そのうちグローバルクライアントを担当できるチャンスはあると思います。私の場合は、入社2年目の時にグローバルクライアントを担当しました。
    ワークライフバランスについては、メリハリをつけて仕事ができる環境だなと思います。早く帰りたい日や有休を取りたい日など、早めに周りに公言するとサポートしてくれます。1年目からもしっかり休みが取れるのが良いと思います。

同じチームになるなら、どんな人に来てほしいですか?

  • 自分で考えられる人に来てほしいです。最初の方でも話しましたが、自分で考えられないと、自分の存在価値は無いからです。ただ、わからない時にはわからないと言える素直さも併せ持っている必要があると思います。自分がわからないことが何かをわかっていることが必要だと思いますし、そういう人は自分で考えられる人だと思います。あとは、今の仕事は他の人とチームを組んでやっていく仕事なので、周りから質問されやすい人になるのも大事だと思います。